同性カップル調査[1] 同居してよかったこと、同居のストレスは?

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SUUMOジャーナルでは、以前に「同棲カップル」の住まい調査を行いましたが、男性同士・女性同士などの「同性」のカップルの住まいや暮らしはどんな感じなのでしょうか? 最近はLGBT(※)向けの住まい探しサービスなども少しずつ充実してきています。そこで今回は、同性のパートナーがいる方・いたことがある方を対象に調査を行い、住まい探しや暮らし方についてまとめてみました。

(※)L)レズビアン:女性同性愛者 G)ゲイ:男性同性愛者  B)バイセクシュアル:両性愛者 T)トランスジェンダー:生まれたときの身体の性と、自認する心の性が不一致な人たち
同居してよかったことNO.1は「気持ちが安らぐ場所ができた」こと

今回の調査では、LGBTに該当する方、かつ同性のパートナーとお付き合いしたことがある方にご回答いただきました。

はじめに、同居経験について聞いたところ、「現在同居している」(22.8%)、「現在同居していないが、過去に同居したことがある」(38.2%)を合わせると約6割(61.0%)で、5人に3人が同居を経験したことがあることが分かりました。

今までに同居したことがない人は全体の約4割(出典/SUUMOジャーナル編集部)

今までに同居したことがない人は全体の約4割(出典/SUUMOジャーナル編集部)

一方で、同居したことがない人の中では、「同居しようと思ったことがない」(64.1%)人もいますが、「同居しようと思ったができなかった」人は35.9%で、何らかの理由により同居に踏み切れない人が一定数いることが分かります。

3人に1人の割合で「同居しようと思ったができなかった」と回答(出典/SUUMOジャーナル編集部)

3人に1人の割合で「同居しようと思ったができなかった」と回答(出典/SUUMOジャーナル編集部)

同居経験のある人に、同居してよかったことを聞いたところ、一番多かったのは「気持ちが安らぐ場所ができた」(52.7%)という項目。続いて「互いの価値観を知ることができた」(49.1%)で、全体として安らぐ気持ちや価値観の共有などが支持されました。

セクシュアリティ別に見ると、女性同士のカップルは、「一緒に過ごせる時間が増えた」(53.6%)で11.6ポイント、「相手の新たな一面が見えた」(48.8%)で約9.0ポイント、それぞれ男性同士のカップルより高い結果に。レズビアンカップルは精神的な面での充実を感じる人が多いようです。
一方、男性同士のカップルは「家事が楽になった」で7.6ポイント、「家賃や生活費が節約できた」で6.9ポイント、それぞれ女性同士のカップルより高く、ゲイカップルは精神的充実よりもより現実的なメリットを感じることが多いのかもしれません。

全体では「気持ちが安らぐ場所ができた」の支持率が高い。男性カップルは家賃や家事の分担などにも同居のメリットを感じている様子(出典/SUUMOジャーナル編集部)

全体では「気持ちが安らぐ場所ができた」の支持率が高い。男性カップルは家賃や家事の分担などにも同居のメリットを感じている様子(出典/SUUMOジャーナル編集部)

よかったことに関するコメントは、
・生活を共にしている充実感がある。家事を分担できる。お互い病気のときに心強い(53歳・ゲイ)
・自分がマイノリティーであることを忘れられる(31歳・ゲイ)
・家事と家賃がすごく楽になった(44歳・男性・バイセクシュアル)
・心が安らぐ性的関係をもてた(38歳・レズビアン)
・同性だからこその悩みや愚痴を打ち明けることができた。また、周囲から何も思われず同棲することができる。恋人としても友達としても大切であることを再認識できた(25歳・女性・バイセクシュアル)
・幸せな気分を味わえた(37歳・女性・バイセクシュアル)
などがありました。

ストレスに思うことは「一人で過ごす時間が減った」こと

同居してみてのストレスは、トップが「一人で過ごす時間が減った」(23.4%)。そして「友人との付き合い方について」(23.0%)、「金銭感覚が合わない」(17.6%)と続きます。

セクシュアリティ別に見ると、男性同士のカップルは「金銭感覚が合わない」「食事の好みや料理の味付けが合わない」「性格が合わない」が女性同士のカップルよりもポイントが高め。一方、女性同士のカップルは「掃除の頻度・方法が合わない」という項目が男性同士のカップルより6.8ポイントも高い結果に。

全体的にゲイカップルのほうがレズビアンカップルより高い項目が多く、同居にストレスを感じることが多いようだ。「ストレスを感じたことがない」人も22.1%(出典/SUUMOジャーナル編集部)

全体的にゲイカップルのほうがレズビアンカップルより高い項目が多く、同居にストレスを感じることが多いようだ。「ストレスを感じたことがない」人も22.1%(出典/SUUMOジャーナル編集部)

ストレスに関するコメントは、
・トイレのドアを閉めずに用を足す(31歳・ゲイ)
・味の好き嫌いで、つくった料理に対して喧嘩がしばしば起こるのは残念(25歳・ゲイ)
・光熱費の無駄遣いなどが多いとストレスになる。あと思いやりのない言動など(44歳・男性・バイセクシュアル)
・洗い物の仕方が違う。相手がおおざっぱ(54歳・女性・バイセクシュアル)
・相手が掃除しなくてもあまり気にしない性格だから、掃除するのが気まずい。自分がやりたいだけ掃除できないとストレスがたまります(28歳・女性・バイセクシュアル)
などがありました。

同居できなかった理由は「お金がなかった」「世間の目が気になる」など

同居したことがない人に、どんな理由で同居しなかったのかを聞いてみました。

【同居しようと思ったことがない】
・世間の目があるから(29歳・ゲイ)
・今年から社会人として生活を始めるため、お互いに資金がない(22歳・ゲイ)
・交際はしたいけど生活はしたくない(52歳・男性・バイセクシュアル)
・自分自身に同居している子どもが居るので(56歳・女性・レズビアン)

【同居しようと思ったができなかった】
・賃貸契約の書類上の問題(32歳・ゲイ)
・世間から変な目で見られるのが嫌だから(31歳・女性・バイセクシュアル)
・当時はまだお互いに学生で金銭的にも不安があり、互いの家族にもカミングアウトできなかった(26歳・女性・バイセクシュアル)
・経済的に厳しかった(41歳・女性・バイセクシュアル)

世間の目を気にする人、経済的な理由の2つが目立ちました。また、「交際はしたいが一緒に生活はしたくない」という人が男性に多かったのが印象的でした。

今回の調査で、同居経験がある人は6割を超えました。同居によって気持ちが安らいだり、充実感や幸福感が得られたりする人も多いようです。
詳細を見ていくと、男性同士のカップルが家賃や家事の分担などにも同居のメリットを感じていたり、女性同士のカップルのほうが掃除の仕方でストレスを感じることが多いなど、男性同士、女性同士のカップルで違いがある結果となりました。

一方で、同居したい気持ちはあるけれど、「世間の目が気になる」「賃貸契約の書類上の問題」など、LGBTに対する偏見や、受け入れ体制がまだ整っていないことによって思いきれないという声もありました。誰でも、住みたい場所で自由に住まいが選べる、そんな世の中になってほしいと思います。

●調査概要
・[同性カップル調査]より
・調査期間:2018年3月26日~30日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:LGBTに該当し、かつ同性のパートナーがいたことがある18歳~59歳の全国の男女
・有効回答数:364名(うち、男性同士カップル227名・女性同士カップル137名)

引用元: suumo.jp