不動産業界関係者はなぜ高級車趣向なのか

不動産業界は高級車を好む人が多いですよね。やはり高額取引の多い業種は儲かる仕組みなのか?はたまたステータスやイメージ戦略でお客様や取引先に高級な印象を与えたいか?ベンツやBMWで颯爽と現れる姿に「いつか自分もベンツに乗れるようになりたい」と思う人も多いことでしょう。

不動産経営者が高級車を好む3つの理由

次に、不動産経営者が高級車を好む理由ですが、ここには経営者ならではの理由が3つ隠されています。

<イメージ戦略>

1つ目の理由は、イメージ戦略です。限られた人が購入できる高級車に乗っていることで、周囲に「成功者」や「安定経営」といったイメージを与えることができます。また、経営者という立場から、身にまとうものも一流品であったり、一流ホテルや料亭などで開催される会合やパーティーに出向く機会が多かったりするため、総体的なセルフイメージのバランスを取るために高級車が最適と考えている経営者も少なくありません。

<節税対策>

2つ目の理由は、節税対策としての高級車購入です。あくまで社用車としての購入に限りますが、仮に1,000万円の新車を購入した場合、6年間にわたって年間160万円ほどを経費として計上できます。

企業では、収益から経費を差し引いた金額が課税対象となります。そのため、収益に対して経費が少ない場合は税金が高く、経費が大きい場合は税金が低くなります。極端な例を挙げると、1億円の収益に対して1億円の経費がかかった年は、「1億-1億=0円」となりますので税金がかかりません。

高額経費は耐用年数によって毎年の経費とできる金額が異なり、新車を購入した場合は、税法上の耐用年数(原価償却期間)が6年間となります。そのため、「車両代÷6年間」で算出した金額を毎年の経費として計上することとなります。

また、1歩進んだ節税対策を行う経営者は、同じ高級車でも4年落ちの中古車を好んで購入しています。これは、4年落ちの中古車の耐用年数が2年のためです。仮に1,000万円の中古車を購入した場合、2年間にわたって年間500万円を経費とすることができます(定額法の場合)。

1,000万円の新車であれば、6年にわたり年間160万円ほど、4年落ちの中古車であれば2年間にわたり年間500万円が経費となることは、経営面で大きな節税メリットとなります。
もちろん、車両の維持管理費も経費となります。

<万が一の事態に備えて>

節税対策で購入することも

節税対策で購入することも

3つ目の理由は、万が一の経営難に備えた対策、といっても過言ではないでしょう。高級車を売却して資金を増やすためです。
例えば、4年落ちの中古車を1,000万円で購入し、年間500万円、2年間で満額を経費としたとします。この時点で車両は6年落ち、つまり税法上は価値のない車となります。この車両を中古車販売店などに売却することで、経営が苦しいときの資金を得ます。
6年落ちとはいえ高級車、それなりの価格で売却できるため経営者にとっては大きな安心材料になります。

不動産業界関係者が高級車趣向である理由は、単にブランド志向なのではなく、仕事を頑張ったご褒美としてであったり、お客様や社員のために安定的な経営を維持継続するための知恵であったりと、表からはうかがい知れない一面があるのです。