ウォークインクローゼットや映画館 「物置にしない」ロフトの賢い使い方

ウォークインクローゼットや映画館!? 「物置にしない」ロフトの賢い使い方

4月といえば、進学や就職、転勤など生活に変化が表れる時期。新生活の始まりに合わせ引越した、あるいは引越しを検討している人も多いのではないだろうか。部屋選びの際、ちょっとした“お得感”があり、ロフト付き物件を選ぶ人もいるが、時間が経つにつれて物置になってしまった人もいるかもしれない……。そこで、株式会社ベアズ代表取締役の石坂健(いしざか・まさる)さんにロフトの有効な使い方を聞いた。
ロフトも「部屋の一部」だと認識すべし!

ロフトの活用法を聞く前に、そもそもどうして物置になってしまいがちなのか。石坂さんは、その理由を以下のように分析する。

「多くの人は、『ロフトは少し高い場所にあるから見えていない』と思い込んでいるように感じます。そのため、来客があるときにとりあえずロフトに物を移動させたり、そもそも日ごろから物置のような使い方をしていたりするのではないでしょうか。でも、ロフトはそこまで高い位置にあるわけではないので、意外と視界に入るんですよ」(石坂さん、以下同)

たしかに、自分ではあまり意識していないが、言われてみれば……。なんとなく「ロフトに詰め込んでおけば大丈夫」という謎の自信や、ロフトへの信頼がある人は多いだろう。石坂さんは、それを踏まえロフトが物置化するのを避けるコツを教えてくれた。

「先ほどの話とつながるのですが、『ロフト=独立したスペース』と認識している人は多いように感じます。間取り的にいえばたしかにそうなのですが、ロフトも『部屋の一部』と考えるようにすると、物置になりにくくなると思います」

部屋の一部とは、どういうこと?

「ロフト以外の生活スペースに、そのままロフトが下りてきてつながるところをイメージしてみてください。きっと多くの人は、“ロフトのところだけ”荷物がごちゃごちゃになっていると思います。分かりやすく言うと、生活スペースの大部分はキレイなのに、部屋の端っこだけ物があふれている状態です。そんなのイヤだと思いませんか?」

ロフト全体が収納スペースではない!

ロフトが物置になってしまう理由が分かったところで、次にロフトが何のためにあるのかを聞いてみたところ、「特に用途が決まっているスペースではありません」とのこと。実際、寝室として使っている人がいれば、作業部屋として使っている人もいる。それらはどれも間違った使い方ではないのだ。

またなかには、収納部屋として使っている人も多いだろうが、石坂さんはその際の注意点を以下のように話す。

「例えば、引越し後の荷物を段ボールに入れたままロフトに保管している人は、物置になってしまう可能性大です。ロフトの使い方は自由なので、荷物を置くために使うことはもちろん構わないのですが、段ボールから中身を出して“見える化”しておくと、『どこに何があるのかが分からずそのまま物置に』という事態は防げます」

多くの人は、ロフト全体がひとつの収納と考えてしまっているため、どんどん段ボールを重ねていってしまう。しかし、先述のようにロフトも部屋の一部。カラーボックスやラックなどなんでもよいので、普段の生活スペースに収納グッズを置くのと同じようにすると物置になりにくくなるそうだ。

また、「“見える化”することのメリットはもうひとつあって、中身を一度出すことで、『いる』『いらない』の区別が付きやすくなります」と石坂さんは続ける。

引越し前に荷造りをしているときにも、それを判断しながらやっているとは思うが、時間がなくてとりあえず段ボールに詰め込んでしまうこともある。また、引越した後の状況によって、「いる」と思っていたものが「実はいらなかった」ということもあり得るだろう。一度すべてを“見える化”することで、その判断がしやすくなるのだ。

見せる収納やプチ映画館にもなる!

最後に、石坂さんおすすめのロフトの使い方を聞いた。

「はじめに、『ロフトは意外と視界に入る』と言いましたが、それを逆手にとって『見せる収納』にするのもありです。例えば、手前に突っ張り棒を取り付けるだけでロフト全体が大きなクローゼットになります」

ほかにも、ロフトの奥のほうに突っ張り棒を取り付けて洋服をかければ、自分だけの「ウォークインクローゼット」に大変身。また、映画が好きな人なら、ロフトから見える正面にプロジェクターで映像を映し出せば、「映画館」のような使い方ができるし、屋根の傾斜があるロフトなら、その傾斜部分に星を映せば「プラネタリウム」にもなる。

ロフトは用途が決まっているわけではなく、自由なスペースだからこそ、その使い方もさまざまあるのだ。

“お得感”からロフト付き物件を選んでも、その使い方次第では「宝の持ち腐れ」に……。ロフトの使い方を見直して、新生活のいいスタートを切ってほしい!

●取材協力
・石坂 健

引用元: suumo.jp