不動産の神様って知ってますか

日本神話には万物に神が宿り、八百万の神があるとされますが、不動産の神様って存在するのでしょうか?

不動産という言葉

歴史を紐解くと、大和朝廷までの日本には豪族による「郡」という概念がありました。大化の改新によって土地は「公地」としてすべて天皇が所有することになりました。その後「荘園」のような私有地もありました。現代の「不動産」という概念で土地の所有や売買・投機が行われるようになったのは明治時代からです。

こうして考えてみると「不動産」という概念が近代以降のものであるために日本神話にそのものズバリ「不動産の神様」は登場しないようです。

それでは「不動産の神様」は存在しないのでしょうか?

産業革命から生まれた新しいご利益

幕末・明治期に生まれた神道系の新興宗教によって建立された、京都市中京区にある「御金神社」は日本神話の「金山毘古神」を主に祀る神社です。金山毘古神は鉱山や金属をつかさどる神として考えられ、金属全般(剣・刀・鏡など)にご利益を授けることから、現代では産業機械にもご利益があるとされ、金・銀・銅へのご利益からは資産運用や不動産にもご利益があるとされています。

幕末から明治期といえば、日本が開国し、文明開化と共に産業革命による工業化が進んだ時代とも重なります。不動産という考え方も明治期に生まれたものでした。金山毘古神の本来の鉱物をつかさどる神格としての役割に加えて、明治という時代に新しいご利益をつかさどることになったことは興味深いですね。

八百万の神様の中には不動産の神様いるかも…?

京都上京区にある「北野天満宮」は「天神様」として有名な菅原道真公を祀る神社です。天神様は学問の神としてとても有名ですね。北野天満宮では、学問以外にも、農耕・芸能などにもご利益があるとされています。

由来までは確かめることができませんでしたが、北野天満宮は不動産にもご利益があるという記述も見かけました。

北野天満宮には菅原道真公を祀る以前から「天神地祇」をおまつりする地主社があります。「天神地祇」とは日本神話の天つ神と国つ神、すべての神々のことです。すべての神様が祀られているのだとすればもしかすると、八百万の神々の中に「不動産の神様」もあるのかもしれませんね。

金運も転じれば投資運のアップ。不動産に効果あり…?

また、多くの神社で開運成就や金運へのご利益が謳われています。金運から転じて、投資運気の向上、投資運から転じて、不動産の運気向上へとつながる神社はたくさんあります。
例えば、お稲荷さんの総本宮である京都の伏見稲荷大社は、五穀豊穣、商売繁盛などの繁栄の神としてあがめられています。

東京都の港七福神は港区内の8社寺で構成されていて、8か所を順にお参りする「七福神めぐり」という行事がお正月に行われています。麻布の十番稲荷は七福神が乗っている宝船の巡拝所として親しまれています。宝船をお参りすることで金運アップが期待できそうですね。

このほかにも、全国各地に金運アップや投資運についてのご利益がある神社がたくさんあります。近くの神社のご利益を調べてみることで何かの発見があるかもしれませんね。