夏休みがチャンス! 「小学生のうちに“片づけ力”を身につける」ススメ

夏休みがチャンス!「小学生のうちに“片づけ力”を身につける」ススメ

夏休み突入! 子どもが家にいる時間が長いこの季節、子に毎日「片づけなさい!」と言いつつ、「何度言っても無理」と嘆いている親は多いのではないでしょうか。でも、もしかしたら、子どもは片づけ方が分からないのかもしれません。方法をきちんと知れば、自然と整理整頓ができるようになる子も多いはず。この夏休み、子どもが「片づけ力」を身につけられるように、一緒に考えてみませんか。
「片づけ力」がないと、損してばかりの人生に!?

今、片づけられない子どもが増えているそうです。現代は安価な物がいつでも手に入る「飽和・氾濫」の時代。子どもの持ち物も増加傾向にある一方で、共働き家庭の増加、塾や習い事などによる子どもの在宅時間の減少によって、子が親の片づけの様子を見たり、親が教えたりする機会が減っています。そのため、どう片づければいいのか知識も経験もないまま、「片づけられない化」するのだと考えられます。

2004年以降、小学5年生の家庭科で片づけ・整理の授業が行われるようになりましたが、教科書には数ページ程度しか掲載されておらず、子どもたちが自発的に片づけられるようになるかは、本人次第なのかもしれません。

では、大人になったら自然と片づけられるようになるかというと、片づけ下手な大人が大勢いることを見れば、答えは明らか。しかし、片づけられないまま人生を送ると、時間やお金を無駄にしてしまったり、心をすり減らしてしまうことがあります。探し物がいつまでも見つからない(時間損失)、見つからないので二度買いしてしまう(お金損失)、そんな状況にイライラがつのる(心の損失)となるわけです。日常生活にも仕事にも影響が生じます。

逆に、片づけができるようになれば、自分の持ち物を把握・管理することで、時間的、経済的、精神的な損失を回避でき、さらに、自分の思考や行動までも、きちんと整理することができるようになるのではないでしょうか。

片づけを夏休みの自由研究のテーマにしよう!

そうした状況を踏まえて、一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会は、子どものうちから「片づけ力」を身につけることが大切であるとしています。日本ライフオーガナイザー協会とは、思考の整理から始めるコンサルティング型片づけのプロ「ライフオーガナイザー(R)」を育成する団体。「自分が大事にしたいものは何か、大事なものを選びとる・順番をつける、自分の時間を生み出すために片づける」という意識をもち、「使ったら元に戻す、ゴミはすぐに捨てる」といった行動を習慣化することが、現代社会をよりよく生きるために必要と提唱しています。

片づけ力を身につける手段として、同協会は「10歳からはじめるライフオーガナイズ・小学生のための楽しいかたづけ公式サイト」を立ち上げ、夏休みの自由研究のテーマとして片づけを学び、実践することを推奨しています。時間がたっぷりある夏休みに、宿題として片づけ研究をすることで、子どもが自身の部屋や生活を見直し、「片づけられない」を克服していく取り組みです。

子どもがすぐ取りかかれるように、サイト内の「自由研究の進め方」ページに、片づけ研究を進めるための手順が細かく書かれたワークシートが掲載されています。これに沿って進めていけば、片づけの研究・実践がしやすいつくりになっています。

・「ステップ1:書き出す」
 目標や困りごと、対象の場所などを具体的に洗い出します
・「ステップ2:片づける」
 対象場所の物を全て出し、好き・好きじゃない、よく使う・使わないなど、いくつかの要素別に分類します
・「ステップ3:まとめる」
 工夫したところ、実践して変わった内容などを、写真やイラストを添えて文書にまとめます

また、夏休み期間中には、子ども向けや親子参加型など、片づけの方法が分かるワークショップや講座を全国各地のライフオーガナイザーが開催しているそうなので、「子ども一人では難しそう」「親としてアドバイスできない」という場合は、片づけに取り掛かる前に参加してみるのもいいかもしれません。

「かたづけ自由研究ワークシート」を一部抜粋。箇条書きの項目に沿って進めていきます。詳しく知りたい人、実践したい人は「小学生のための楽しいかたづけ公式サイト」へ!(画像提供/日本ライフオーガナイザー協会)

「かたづけ自由研究ワークシート」を一部抜粋。箇条書きの項目に沿って進めていきます。詳しく知りたい人、実践したい人は「小学生のための楽しいかたづけ公式サイト」へ!(画像提供/日本ライフオーガナイザー協会)

「片づけ大賞・こども部門」で優秀な片づけキッズを発見!

この片づけ自由研究を行った子どもたちはどんな成果を上げたのでしょうか。「小学生のための楽しいかたづけ公式サイト」内の「みんなの自由研究」ページには、完成した片づけ自由研究レポートが掲載されているので、子どもたちがどんな風に取り組んだのか共有できるようになっています。

さらに、優秀な研究は、「片づけ大賞・こども部門」で表彰されます。
「片づけ大賞」とは、片づけや整理収納のアドバイザーとして活動しているプロたちがさまざまな事例を共有し、高度な片づけセオリーやスキルを讃える、年1回開催の大会(詳しくは昨年紹介した記事、発表! 「片づけ大賞2017」。片づけられない人の暮らしは、プロ技アドバイスでどう変わった?参照)。一般社団法人日本片づけ整理収納協議会が主催し、今年は8月22日に第5回が開かれる予定です。

片づけ大賞には、小学生対象の「こども部門」があり、応募されたもののなかから優秀な片づけ研究に対して入賞3人、佳作3人を表彰します。昨年の「片づけ大賞2017」の大会で、入賞した子どもたちが研究発表をしていましたが、大人顔負けの素晴らしい理論構築と実践内容で、来場者の注目を集めていました。

「片づけ大賞2017・こども部門」入賞者・佳作受賞者のみなさん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD 実行委員会事務局)

「片づけ大賞2017・こども部門」入賞者・佳作受賞者のみなさん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD 実行委員会事務局)

片づけ方法を知って、片づけられなかった子が激変!!

プロが絶賛した子どもたちの片づけ研究はどんな内容なのか、昨年入賞した3人の研究結果を例として紹介します。さらに、親がどうかかわったのか、親から見た片づけに取り組む子どもの様子や、実践後の変化についても聞きました。

「片づけとは、必要な物がすぐに取り出せる仕組みづくりだと気づきました」

●植田倫成さん(当時小学校5年生・東京都)

植田倫成さんの研究レポート。整理整頓できず物のあふれていた部屋が、最後にはスッキリ片づきました。気持ちいいですね(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

植田倫成さんの研究レポート。整理整頓できず物のあふれていた部屋が、最後にはスッキリ片づきました。気持ちいいですね(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

整理整頓が苦手で、物の要・不要の判別もできずに困っていたという植田倫成さん。趣味のプロ野球記事のスクラップをさくさくつくって管理したいという気持ちがきっかけとなり、片づけ研究をスタートさせました。以前は、記事を切り抜いてノートに貼る前にあちこちに置きっ放しにしてしまい、それが部屋の散らかる大きな要因となっていたのです。

きちんと分類整理されたスクラップブックの状態を目標とし、記事をためてから一気に貼るなど、自分がやりやすい作業プロセスを具体的に分析。出し入れしやすい収納位置や、収納物の量に合った収納用品を決め、ラベリングで一覧性を高めるなどして、家族にもスクラップに協力してもらいやすい工夫をしました。

物の分類や収納の仕組みづくりを通じて、「ただ元に戻すだけのことが片づけだと思っていましたが、本当の片づけというのは自分の暮らしに合った、物をしまいやすく取り出しやすい収納の仕組みづくりであると気づきました」との言葉通り、片づけのセオリーをしっかりつかんだようです。

左/昨年、研究発表をした際の倫成さん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)、右/約11カ月後、たくさんの野球グッズが飾られた部屋の様子。切り抜きのファイルがピシッと整理されています(画像提供/植田洋子さん)

左/昨年、研究発表をした際の倫成さん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)、右/約11カ月後、たくさんの野球グッズが飾られた部屋の様子。切り抜きのファイルがピシッと整理されています(画像提供/植田洋子さん)

母親の植田洋子さんに、お子さんの片づけへの取り組みについて聞きました。

――片づけに取り組む前のお子さんはどんな様子でしたか?
「物を手放すことが苦手で、使ったものを元に戻すことに対してもモチベーションがない状態でした。使ったら出しっぱなしということが多く、部屋はごちゃごちゃと散らかっていて、何がどこにあるのか分からず、よく探し物をしていました」

――片づけを実践するお子さんに対してアドバイスやサポートは?
「『何をしたくて片づけるのかを考えること』が大切であること、『選別→配置→維持』という順番通りに進めることなど、オーガナイズ(整理)の基本を伝えました」

――感心した点など、お子さんの片づけについてどう感じましたか?
「全部の物を出して要・不要など4つに分類するという、地味ながらも判断が求められる大変な作業を1人でやり遂げたことは頑張った!と思いました。私はその間、記念にと思って息子の様子をタイムラプス動画(コマ送り動画)で撮影していましたが、本人はYouTuber気分だったようです(笑)。どこに・何を・どうしまうかという、収納の仕組みづくりの段階では、困っていることは何か、どんな風に収納したいのかと私が質問する形で思考整理の手伝いをしました。息子なりにちゃんと仕組みを考え出して、それに沿った収納場所をつくった後は、片づいた状態をきちんと維持できるようになりました」

――お母さまご自身は、片づけにどう取り組んでいますか?
「『楽チンに片づけられる仕組みづくり』を意識しています。物を出し入れする際のアクション数を少なくし、短い動線で済む配置を考えています。『出したら戻す』が簡単にできるよう、戻しやすさを考え、もし戻しにくい物があれば、その都度、改善するようにしています」

――片づけの方法を小学生で学ぶことについて、どう考えますか?
「『自分は何が好きで、何を大切にしたいのか』をきちんと意識していないと、片づけることが難しくなってしまうと思います。『手放す力』も同時に身につけないと、物が潤沢にある現代では、物を管理できない人に……。物を片づける過程で思考も整理されていくという意味でも、高学年くらいから片づけを学ぶことが必要だと考えています」

――お子さんの意識や習慣はどう変わりましたか?
「息子は面倒くさがりの面があるので、率先して片づけるほうではありませんが、片づけの方法を学んだおかげで、作業を始めれば部屋をスッキリさせることができるようになりました。いざとなればできる子だと認識できたことはうれしかったですね。息子に『片づけなさい』と言うことも減りましたよ」

●「片づけとは、モノを通して考える力を身につけること」

寺嶋なるさん(当時小学校5年生・神奈川県)

分かりやすい研究レポートです。手伝いやすいように食器の分類整理を進めたという寺嶋なるさん。なんて親思いなんでしょう!(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

分かりやすい研究レポートです。手伝いやすいように食器の分類整理を進めたという寺嶋なるさん。なんて親思いなんでしょう!(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

普段からよく家事を手伝っているという寺嶋なるさん。手伝う際に食器棚の高い位置に手が届きにくく、食器の出し入れが思うようにできないことが悩みでした。それを解消するため、自分にとって取り出しやすくしまいやすい収納の仕組みを考えることに。

最初に食器の選別です。棚から全部出して次の4タイプに分類し、出し入れしやすい収納位置も考えました。
1.好きでよく使う物→一番使いやすい「ゴールデンゾーン」(パッと手が届く範囲)に
2.好きだけれど使わない物→どこかに飾る
3.好きではないが使う物→それなりに使いやすい場所に
4.好きではなく使わない物→捨てる
まさに整理収納のセオリー通り。棚板の高さも自分の手の届く高さに変え、引き出しの奥には物を入れないようにするなど、大人顔負けのアイデアです。小学生向けの片付け本が参考になったそう。真剣に考えた結果、本当の使いやすさが実感できるようになりました。

左/昨年、「使いやすく整えることができました」と研究発表をしたなるさん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD 実行委員会事務局)右/約11カ月後の現在、出し入れしやすくなった食器棚の前で(画像提供/寺嶋真弓さん)

左/昨年、「使いやすく整えることができました」と研究発表をしたなるさん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD 実行委員会事務局)右/約11カ月後の現在、出し入れしやすくなった食器棚の前で(画像提供/寺嶋真弓さん)

母親の寺嶋真弓さんに、お子さんの片づけへの取り組みについて聞きました。

――お子さんが片づけ自由研究に取り組むきっかけは、どんなことだったのでしょうか?
「母親である私自身、片づけられない人間で、ライフオーガナイザーさんに整理収納を依頼したのですが、それがきっかけとなりました。娘にもとても使いやすい収納になり、『私もやる!』という気持ちが芽生えたようです。家事の手伝いがはかどる収納づくりを夏休みの自由研究にしようということになりました」

――片づけを実践するお子さんに対してアドバイスやサポートは?
「小学生向けに書かれた片づけ本を渡しました。食器の分類では、割れ物が多いので一緒に作業を進めました」

――感心した点など、お子さんの片づけについてどう感じましたか?
「『好き・好きではない』『使う・使わない』という観点で食器を仕分けした工夫に感心しました。また、以前から思考力がある娘だとは思っていましたが、物事に対してきちんと向き合って、深く考えるタイプなのだと改めて認識しました。受賞時、審査員の先生から『片づけとはモノを通して考える力を身につけることだと、なるさんの研究発表から学んだ』という言葉を頂きましたが、私も本当にそのとおりだなと思います」

――お母さまご自身は、片づけにどう取り組んでいますか?
「片づけが苦手なので、整理収納のプロに頼ることが多いですが、プロから学んで、できるようになった片づけ方法はきちんと実践して、維持するようにしています」

――片づけの方法を小学生で学ぶことについて、どう考えますか?
「小さいうちから学ぶことで、考える力が身につきますし、片づいた空間で過ごすことで、時間の管理もしっかりできるようになると思います。日常生活が快適になるので、学習など、やるべきことに向き合える余裕が生まれるのではないでしょうか」

――お子さんの意識や習慣はどう変わりましたか?
「よく家事をしてくれる娘でしたが、 さらに手伝ってくれるようになりました 本人が言うには『使いやすくなったら、手伝いを頼まれ過ぎ!』とのこと(笑)。実践後も片づけ習慣はきちんと身についています。また、娘は『片づけって素晴らしいことだよ!』とお友達に教えています。私も娘を見習って少しずつ片づけるようになりました。でも、娘のほうが上手ですね(笑)」

「片づけられない人に、片づけにはたくさんのいいことがある!と伝えたい」

横田万葉さん(当時小学校4年生・兵庫県)

横田万葉さんの研究結果をまとめたレポートはスッキリ読みやすいつくり。たくさんの気づきがあったようです(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

横田万葉さんの研究結果をまとめたレポートはスッキリ読みやすいつくり。たくさんの気づきがあったようです(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)

散らかった自分の部屋で、なくしてはいけない大切な物がなくなってしまったことがきっかけで、1年という長い時間をかけて片づけに取り組んだ横田万葉さん。「なぜ物をなくすんだろう」と自分と向き合い、変わりたい、変えたいと強く願うようになったそう。

そして、片づけを進めていくうちにさまざまな発見をするように。「ぎゅうぎゅうに入れるのはダメ」「その物を好きと思う気持ちは、変わることと変わらないことがある。だからすぐ決めなくて良い、ゆっくりでいい」「迷う物は戻さないほうが良い」「どよんと淀んでいた部屋が、片づけていくうちにピカピカに見えるようになった」「1年前の私のように片づけられない人には、手を動かしていくといっぱいいいことがあると伝えたい」……。万葉さんの口から、まるで片づけセオリー本に書かれているような心に響く言葉がたくさん飛び出してきました。たくさんの「気づき」によって、大きく成長したのですね。

左/昨年、笑顔で元気に発表した万葉さん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)、右/約11カ月後に自室にて。女の子らしい可愛いインテリアの部屋です(画像提供/横田ちひろさん)

左/昨年、笑顔で元気に発表した万葉さん(画像提供/JAPAN ORGANIZING AWARD実行委員会事務局)、右/約11カ月後に自室にて。女の子らしい可愛いインテリアの部屋です(画像提供/横田ちひろさん)

母親の横田ちひろさんに、お子さんの片づけへの取り組みについて聞きました。

――片づけに取り組む前のお子さんはどんな様子でしたか?
「片づけは親まかせでした。片づけ習慣を身につけてほしいので、娘には、幼稚園のころからキラキラシールなど、お気に入りや宝物を自分で工夫して引き出しにしまうよう働きかけていましたが、それ以外の片づけにはまったく興味を持っていませんでした。大切な物をなくしてしまったことで、ひとつひとつの物に目を向ける大切さに気づき、物が散乱した部屋ではそれが難しいために、部屋の片づけを決意したようです」

――片づけを実践するお子さんに対してアドバイスやサポートは?
「まずは、宝物コーナーなど、やりやすい場所から始めることを勧めてみました。1.宝物の入った箱から中身を出す →2.好き・必要な物を選ぶ →3.使いやすいように収納するという3点に絞って片づけ方法を伝えました。何度か一緒に片づけることで次第にコツをつかんで、1年後には自分で全てを行うようになりました」

――感心した点など、お子さんの片づけについてどう感じましたか?
「1年経って、娘が発するようになった言葉に驚きました。『誰かに言われた方法ではなく、私は私が好きな方法で片づけたい』『いるかいらないか、すぐに決めなくてもいい』など、人任せだった片づけを自分のこととして捉え、自分なりの工夫をするようになって、その大きな変化に頼もしさを感じました。自我が目覚める年ごろとタイミングが重なったことも影響したのかもしれません」

――お母さまご自身は、片づけにどう取り組んでいますか?
「心地よいと感じる片づけ方は人それぞれだと思うので、片づけにおいては自分も家族もそれぞれを尊重するようにしています。個室や個々人のコーナーは家族であっても口出しをせず、共用部分はそれぞれが気持ちよく過ごせるように家族で話し合うようにしています」

――片づけの方法を小学生で学ぶことについて、どう考えますか?
「成長していくにつれて、多くの場面で選択する事柄が生じると思いますが、小さいころから片づけを通じて、自分にとって何が大切で、何を選ぶのかと考える習慣が身につくのはとても良いことだと思います。娘にも自分自身で良いと思う生き方を選んでいってほしいですね」

――お子さんの意識や習慣はどう変わりましたか?
「1年にも及ぶ片づけを体験し、賞まで頂けたことで自信がついたようです。自分だけの部屋を欲しがって、個室で過ごすようになってからは、ますます片づけの仕組みづくりを試行錯誤しながら、あれこれ工夫しています。そんな娘の成長に影響されて、私も自分自身について考える機会が増えました」

紹介した3人のうち2人はもともと片づけが苦手で、整理収納に目覚めるまでは散らかった自室を持て余している状態でした。片づけの方法を体系立てて学ぶことで、180度とも言えるほど大きな意識の変化が生じました。そして、自分で考えた片づけの仕組みづくりを実践し、経験を積んでいくことで、すっかり片づけ上手に。

子どもだから片づけをサポートしなくてはと親が思っていても、子ども自身が有効な方法を考え、自発的に実践しない限り、片づけられる子にはなれないのかもしれません。でも、今回紹介したように、片づけのワークシート、ワークショップや講習会、小学生向けの片づけ本などで、考え方・実践方法を知ることができれば、3人のようなスーパー片づけキッズになれる可能性は大きいと感じました。

この夏休み、片づけを自由研究のテーマに取り組むのは、お子さんの人生にとって非常に有意義なことだと思います。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

●参考
・小学生のための楽しいかたづけ公式サイト
・「片づけ大賞・こども部門」応募要項
(「片づけ大賞2018・こども部門」の応募締め切り:7月31日必着)●取材協力
・JAPAN ORGANIZING AWARD 実行委員会事務局
・一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会

引用元: suumo.jp